花本

□香路
1ページ/4ページ

「……花太郎…?」







香路







どうしてこうなっているんだ。一護は思考回路を働かせた。

確か花太郎に治療をしてもらっていて。

だけど。


「……何で、隣で寝てるんだよ……」

スヤスヤと寝息を立てながら小さな肢体を猫の様に丸めて眠る、花太郎。

「…治療で、疲れたか?花太郎……」

身を起こし、隣の花太郎の頭を起こさない様に優しく撫でる。黒の細い髪が指先に絡まってくる。
余程疲れたのか全く起きる気配は無い。


辺りを静寂が包み。


規則正しい寝息だけが、一護の耳を突く。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ