花本
□香路
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「……花太郎…?」
香路
どうしてこうなっているんだ。一護は思考回路を働かせた。
確か花太郎に治療をしてもらっていて。
だけど。
「……何で、隣で寝てるんだよ……」
スヤスヤと寝息を立てながら小さな肢体を猫の様に丸めて眠る、花太郎。
「…治療で、疲れたか?花太郎……」
身を起こし、隣の花太郎の頭を起こさない様に優しく撫でる。黒の細い髪が指先に絡まってくる。
余程疲れたのか全く起きる気配は無い。
辺りを静寂が包み。
規則正しい寝息だけが、一護の耳を突く。
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