殺し屋リック(短編・グロ強)

□ケース4・アサシンギルド
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相手は四人。背後を取られない事を考えて動かなくてはならない。
「けけけっ!!」
目の前の男が飛び出した。リックはガバメントを撃つが、二発が腹部に命中しても止まらない。突き出してきたナイフを避け、首にファルシオンを叩き込む。ごろごろと転がる首。だが、その光景を見て、他の男達はなお笑っている。
「死にな、オッサン!」
二人目の男が飛び出してきた。リックは再びガバメントを撃つ。首に命中したが、男は止まらない。
「ヤク中め」
リックが悪態をつく。数回の攻撃をかわすと、男は失血により崩れ落ちた。だが、それでも男はリックを殺そうとしてうごめいた。
「死ねっつってんだろお!?」
今度は残りの二人が一気に来た。リックは下がりながらガバメントをそれぞれに二発ずつ撃った。だが、慌てて撃った弾が当たるわけもなく、ガバメントはホールドオープン(スライドが下がったままになること)して弾切れを知らせた。
「くそっ」
リックは小さく声を漏らし、ファルシオンを振り回す。一人の男の腕を斬ったが、やはり男は止まらない。
「くたばれ!」
「死ね!」
同時に叫ぶ。だが、得物の違いが勝敗を分けた。リックのファルシオンが男の腹を裂く。男は内臓を撒き散らしながら倒れ込んだ。
「けひひひ」
それでも笑う男に、リックは頭を踏み潰す事で応えた。
残りは一人だ。リックはファルシオンを男の鳩尾に突き立て、内臓をぐりぐりと引っ掻き回した。流石にこれは効いたのか、男は呻きながら倒れ込み、苦悶の表情で死んでいった。
倒れた男の体をあさると、リックの予想通りに大麻が出てきた。
「…ヤクは百害あって一利無しだ」
リックは大麻を捨て、ジープに乗り込んだ。
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