殺し屋リック(短編・グロ強)
□ケース8・狂った愛情
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「あら傷跡」
「ああ。通してくれ」
「もちろん、どうぞ」
リックはいつものように受付嬢の横を通り、木乃伊館暗部であるアサシンギルドへと向かった。
「やあ、傷跡さん」
次にリックを出迎えたのはスティッチだった。妙ににこやかだ。
「今日の依頼人はちょっと違いますよ!」
「違う?」
「ええ、違いますよ」
リックは少しふに落ちないところがあったが、あまり気にしない事にした。
「あ、来ましたか!誰でも殺してくれるんですよね、ねえ!」
依頼人らしき少女の瞳には小さな狂気が宿っていた。
「なるほど…」
一味違いそうだ。内心ため息をつきながら、リックは思った。