リックの冒険の話(本編)

□序章・新たな世界で
1ページ/4ページ

ある時、地球が滅亡した。
とある者が、とある実験で、とあるミスを冒したせいで、地球とそこに居た全ての生命が滅亡した。
神は新たな命を作り、滅亡した地球に息吹を吹き込んだ。
そこには神や妖精が実在し、いわゆる魔法が日常に浸透し、怪物や化け物が夜闇を闊歩し、そしてなおかつ神や魔法のように「現代から見て」絵空事のようなモノだけではない、滅亡前の地球の技術が存在した。
神が何故そうしたのかはわからないが、その混沌とした状態が「正常」とされている新たな「地球」に、一人の男が居た。
名はリック、姓はアルフォード。
新たな「地球」に存在する「吸血鬼」と、現代にも存在する「人間」との息子である彼は、半吸血鬼であることを隠し、普通の「人間」として生活を営んでいた。
昼は「孤児院を経営する冒険者」、夜は「孤児院を経営する殺し屋」。
彼は多忙ながらも充実した毎日を、妻にして同じく半吸血鬼である「リナ=アルフォード」と共に過ごしていた。
だが、ある日。そんな彼の「平和」は崩された。
それはある時、冒険者としての依頼での事だった。
この物語はその事件の少し前から始まる…
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ