リック・最後の戦い(本編4)

□プロローグ
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いつからか、世界は「帝国」に支配されていた。
「帝国」は天高くに城塞を構え、度々地上に降りては搾取と略奪を繰り返していた。
いつしか人々は、略奪される前に手っ取り早く済ませてしまおうとして、作物や財宝を自ら差し出すようになっていった。
それをよしとしない村や街もあるにはあった。
過去形である。
反逆した街や村は、みせしめに破壊され尽くしたのだ。そうなりたくない他の街や村は、差し出す財宝をより増やしていった。
調子に乗った「帝国」は「法」と名のついた「命令」を地上に流布した。それはとても厳しい物だったのだが、地上の者達はそれに従うしかなかった。
そして、地上の者達が住む大陸の資源が枯渇しつつある頃に、この物語は始まる。
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