殺し屋リック(短編・グロ強)

□ケース3・青年と拳銃
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「傷跡(スカー)、お客様よ」
「はいよ、っと」
絲夜とチェスに興じていたリックは、いつもの声…受付嬢の声を聞いて立ち上がる。そこに居たのはひ弱そうな青年だった。
「……」
青年は瞳に暗い光を宿したまま、黙り込んでいる。
「よう、傷跡だ。よろしくな。殺してほしい奴がいるんだろ?」
「…はい」
「どんな奴だ?言ってみなよ」
「……」
青年は再び黙り込んだ。そしてしばしの後、口を開いた。
「眼帯をした、銃を二丁下げた男」
「ほう…」
「お願いします…奴と同じ銃で、奴を殺して下さい…兄の仇を討って下さい」
青年は頭を下げた。
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