殺し屋リック(短編・グロ強)

□ケース10・同時殺人事件
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その日、リックは一睡もしていなかった。
嫌な予感がしていた。
「今日は仕事がありそうだ…満月が赤」
たいてい、こういう時のリックの予想は当たる。現に、その言葉の尻には、巨大なまち針が窓枠に突き刺さる音がかぶっていた。
「…赤い…」
途切れた言葉の最後を紡ぎ、リックはいつものように武器の準備を始めた。
ファルシオンを腰に、ガバメントをふともものホルスターに、それぞれ装着してから、リックはおもむろにジープへ乗り込み、木乃伊館へと向かった。
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