SHINHWA NOVEL 4(恋愛小説)
□リワンとマホ(heart blanket特別編A)
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夕方、買い物から帰って来た俺に母さんが言った。
「リワン」
「何?」
「今日はマホちゃんが来るの、覚えてるわよね」
「覚えてるけど?」
「マホちゃんの塾が終わる頃に迎えに行ってあげて?ああ、あの子はそのまま今日はうちに泊まるからね」
「え?!泊まんの!?」
「そうよ。面倒見てあげてね」
「面倒って…マホはもう中学生だろ」
「そうだけど、まだ子供だからね。ま、リワンも子供だけど」
「俺は子供じゃないって!…エンディおじさんは仕事なの?」
「そう、夜遅いって。真紀おばさんは用事があって日本に行ってるし、エマちゃんは塾の合宿なんだって。だからマホちゃん一人なのよ」
「ふーん」
「最近物騒だから男の人が一緒に居てくれた方がいいの。塾が終わったら電話してくるって言ってたから、よろしくね」
「はいはいー」
俺には幼馴染が何人かいる。
親同士が仲が良くて、生まれた頃から良く一緒に居たような仲間が。