SHINHWA NOVEL 4(恋愛小説)
□リワンとマホ(heart blanket特別編A)
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俺より年上で、二卵性双生児のミノ兄ちゃんとミナ姉ちゃん。
ミノ兄ちゃんは大学生になって、来年には兵役に就くつもりらしい。
ミナ姉ちゃんは小さい頃から習っていた歌を極めたいとかで、3か月前からイタリアに留学中。
たまにうちに来るヘソンおじさんの心配が半端じゃない。
あんまり連絡をよこさないんだよ、と言って泣きそうな顔になったりして。
そんなヘソンおじさんとは対照的に、マナおばさんはいつも言う。
「便りのないのが良い便り」って。
ミノ兄ちゃんは頭が良くて、モテる。
今の彼女は確か…モデルだったかな。
背も高くて優しくて、ミナ姉ちゃんと一緒に育ったことで女心も良く分かるミノ兄ちゃんは
俺の恋愛事情を良く知っていて、理解してくれる唯一の存在。
だからたまに二人で会う事もある。
俺の恋愛事情をからかわずに聞いてくれるから…ミノ兄ちゃんの事は凄く信頼している。
エンディおじさんの家の二人娘、エマとマホ。
二人を溺愛しているエンディおじさんは、二人を中高一貫の名門女子校に入れた。
「変な虫が付くと困るから」というエンディおじさんに対して
「全然虫が付かないのも困るんだけど」と真紀おばさんは笑っていた。
エマは高1、マホは中2。
エマは”ミノお兄ちゃんと同じ大学に行きたい!”と言っている。
それが実はエマのミノ兄ちゃんへの片想いによるものだって俺は知っている。
ミノ兄ちゃんが兵役に就いて、復学する時に自分も同じ大学に居たら、
一緒に大学生活を楽しめるから、だって。