碑文の棚
□**頑張り屋と心配性**
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太陽が照りつける夏の熱い日の授業
クラスメートは暑いのを我慢し、必死になって黒板の字をうつしている
珍しく皆守も、テキパキとはいかないがカリカリとノートをとっていた。
『あー・・めんどくせぇ』
心の中で呟いた・・
そして、ふと九龍の方を見ると、手も動かさずボーとしているのが見えた
皆守は不思議に思い、紙を丸め九龍に投げた、紙は九龍の頭にあたった・・
『・・・甲』
バタッ
「なっオイ!九ちゃん!」
九龍は皆守の名前を小さく囁くとバタリと倒れてしまった・・
クラスメートはざわざわと騒ぎ始めた
「皆!静かに席について」
雛先生が注意すると皆は心配しながらも席についた。
皆守は席に座らず九龍を心配そうに抱き抱えていた。
「皆守君!九龍君は?」
「熱があるみたいだ・・この馬鹿・・」
「そう・・皆守君もし良かったら、九龍君のこと保健室に連れていってくれないかしら?」
「あぁ・・」
皆守は返事をすると、九龍を背中に背負い保健室へ向かった