きかく

□9days01
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獄寺さんに連れてこられたのは、こじんまりとしたロッジ。

私は泣いててもしょうがないので泣き止んでいた。諦めの良さは私の長所だ。

中に入ると、本当にシンプルな部屋だった。一人で生活するのを想定して作られているらしく、ベッドもソファもひとつづつしか置かれていない。

「ここは基本的には非難だとか修行だとかするヤツ専用の島だからな。お嬢様にはわりーが、面白いもんは何にもねーぞ。…ま、9日間だけだし、我慢しろ」

そうは言われても9日間って結構長い。

こんな何にも無いところ。暇すぎるしパパは処刑待ちで気になるしで、気が狂いそうだ。

『はぁ…暇です。話し相手だって獄寺さんしかいないし…』

「オレのどこが不満だアホ女!」

『私にそんな口聞いていいんですか?仮にも仕事でしょー!これもっ』

「んだとっ!」

『何ですかそれ!ボムじゃないですか!物騒です!ごめんなさいすみません調子に乗りました!』

「ったく…」

獄寺さんはダイナマイトらしきものを取り出したので私は素直に謝った。

どうやら獄寺さんは頭に血が上りやすいみたい。気をつけよう。



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