きかく
□9days03
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『ボンゴレのボスってどんな人ですか?』
「それはそれは素晴らしいお方だぜ!オレなんか足元にも及ばないくらいのな!」
しまったこれは聞くべきではない質問だった。獄寺さんは熱くて長い長い長い語りに入ってしまった。
「ーという素晴らしいお方なんだ!分かったか?」
私は延々約三時間半も、ドンボンゴレがいかに素晴らしいかという話しを聞かされた。
長かった…でもこんなに部下に慕われてるんだからきっと素敵な人なんだろう。
『私はドンボンゴレの素晴らしさがわかりました』
「作文か!」
『じゃあ次の質問行きますよー』
「スルーか!」
『彼女はいますか?』
「なっ!修学旅行みたいなこと聞くな!別に今はいねーよ!オマエはどーなんだ!」
『私ですか?そんなの秘密ですゥ〜ってボム!いませんいませんかっこつけましたごめんなさい!』
「ったく。あと何が知りてーんだ?」
『うーんけっこう色々聞いたなーあ、そうだ、誕生日と血液型教えてください!』
「9月9日のB型だ」
『もうすぐじゃないですか!あ、ちょうど、私を護る任務が終わる日ですね』
「そーだな、誕生日まで任務なんてサイアクだぜ」
『いーじゃないですか女子高生と一緒に過ごせるんですよ!彼女のいない獄寺さんには朗報じゃないですか!』
「オメーだって彼氏いねーだろ!」
『ぐっ!痛いところを…!…あれっ?ていうか獄寺さんって…』
「ん?」
『乙女座ですね…』
「文句あんのか!テメー笑い堪えてんじゃねぇ!」
色々聞いて、知って。私は獄寺さんに少し近づいた気がした。
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