オリジナル小説

□prologue
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遙か昔に開いた扉
古代の魔術師が始めた戦い
「全ては繁栄のために」
理想を掲げて開いたのは愚かな夢への架け橋


夢のなかでは何もかも思い通りになる
所詮は人の脳が作り出す幻想だ
しかしそれを幻想ではなく「現実」としてつくりだせたなら、と考えたひとりの魔術師がいた
その魔術師はとある術を作り出し、夢への扉を開く事に成功した
夢の力を手に入れる
その幻想こそが世界の摂理を崩してしまった

世界は扉--対極の扉によって夢と繋がれてる

+と−が等しくあるように、夢と現実を対に保つために存在している
現実が辛ければ夢で癒やし、現実が幸せなら夢で渇をいれるかのように

魔術師はそれを無視したがために、現実と夢のあいだで起こり得ない戦争が起きた
夢現戦争
力の差は特にはなかったものの、現実の人間は敗れ去った
これこそが夢と現実の差だった
物が減る現実と戦う夢では物が増える
現実では起こり得ないことが夢では起こる
それが見えない力の差となって現れ、人間はやぶれるほかなかった
そして越えられない壁を崩しにかかった人間には罪の証として術を奪われ、扉をくぐるどころかみる術すら失い、現実から夢は消し去られた-----
それから200年あまりが過ぎた現代--------
夢が人々の記憶から失われて久しい時代
そこに生活しているとある学生がいた
少年は何も希望をもたず、ただ平凡に生きていたが…


ある時目覚めた場所は見知らぬ場所だった
そこで出会った少女は少年にこう言った
「扉をひらいてやってきたの?それとも…死んでしまったの?」

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