綴歌

□お別れの詩(おわかれのうた)
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まだ六月、梅雨の中
会いたいと電話越しに
胸が潰された

十日ぶりの彼の声に
決心が揺らぐ時
涙が流れそうになった

本当に好きで
今でも好きで
だから重荷になりたくなくて
バイバイって言おう

「最後に一度」と
彼が見せる二度目の涙に
ありがとうねって
それから…
ごめんねって

彼が消えるその時も
心に決めたのに…
彼に縋るように泣きたかった

今までの当たり前が
これからの当たり前が
ここで終わる

きっと気持ちは変わるけど
でも今は好きな人
忘れないよう刻もう
笑顔で別れなかったあの日の事を

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