『LOVE REASON』

□第2話「一途な純情と複雑な感情」
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「………。」
あまりの展開に正直僕は言葉を失った。何せ生まれて初めて愛の告白を、しかも普通の女学生ならともかく全校男子の憧れの的というべき人からなので驚きは計り知れない。
「…………っ。」
そんな僕の目の前にいる彼女は、息を飲んで僕の言葉を待っている…。

『…多分、他の男子なら喜んで彼女の告白に食いつくんだろうな…。』

僕は心の中でそう思う。だが実際のところ、愛の告白をされたにも関わらず、僕の心はさざ波一つ起こらない程落ち着いている。


「一つ…聞いてもいいですか?」
僕はそう切り出す。
「はい。」
彼女はそう頷く。
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