『LOVE REASON』
□第3話「戻らぬ日常の平穏」
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…その日の昼休み。
「はぁ…。」
僕は肩肘ついたまま、窓の外へ視線を向けていた。
…昨日の一件で名前を広く知られた僕は、休み時間の度にいろいろな男子生徒に呼び出されては言い掛かりをつけられたり、時には一発殴られたりと散々な目にあった。が、その度に、
「別に好きでもないから振ったのに何が悪い。」
…と、突っぱねた。
『…はぁ。人として普通のことに何でこう食ってかかるかな…。』
視線を外に向けたまま物思いに耽っていると…、
「よう。平野。」
昨日僕に手紙を渡した男子生徒が呼び掛けてきた。