『LOVE REASON』

□第7話「恋愛戦線異常あり?!」
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ヒュー…


程なくして、二人は屋上へ来ていた。春の心地よい風も、なぜか二人の間を通る時は微妙な緊張感を生んでいた…。

「それで…お話って?」
まず篠沢がそうさやかに切り出した。
「……。」
さやかは少しの沈黙後、
「篠沢さんは…平野君と仲がいいみたいですね。」
そう彼女に言う。
「…まあ、悪くはないと思うよ。平野がどう思っているかは分からないけど。」
篠沢は少し苦笑しながらそう答える。
「…そうなんですか?」
意外な答えに、さやかは驚きを隠せない。
「そうだよ。遠目に見た感じじゃ分からないよ?」
そんなさやかに篠沢は笑って返す。
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