『HIDE-AND-ESCAPE』

□第7話「Fateful choice」
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「………。」
絶句した僕達の視線の先には、無残に引き千切られた段ボール片が積み重なり、散乱していた。
「………嘘。」
そう先に口を開いたのは結さんだった。彼女は洗濯物を入れたバッグを地面に落とし、その跡地ヘと走る。
「…ひどい、ひどすぎるよ。何で?どうして?誰がボクの家を…?」
そう言いながら、散らばる破片を漁る。
「……結さん。」
僕は彼女の近くに移動する。声を聞いて分かるほどに彼女は今にも泣き崩れそうで、僕は声を掛けることも出来ず、どうしたらいいのかも分からずに立ち尽くしていた。
「……?これ…。」
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