『Phoenix Girl』

□回想篇・1「春の出会い」
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「………。」
早々に帰宅し、部屋に戻った俺はベッドに横になり天井を見る。

『まさか、アイツの名前を出すとはな…。』

…ふと、感傷に浸る。未だに自分の言動が信じられない。
「…そういえば、アレは聞いてないよな…?」
少し考える。あの時、近くには知り合いにあたる紫陽という青年が居た。
「…ま、アレはヘタレだからな。心配ないだろう。」
と、勝手に結論づける。

「しかし…。茉莉も変わってるが、アイツも変わり者だったよな…桜籠も。」

…そう呟いて、俺は初めて桜籠に会ったときのことを思い出した…。
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