『happiness guidepost』
□第7話「心をのみ込む荒波」
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…え?紫陽くん?
待って?どこ行くの?
行かないで…待って…お願い…。
「……夢?」
目が覚めると、布団が汗ばんでいた…。まるで、今日の出来事を予知したような…そんな夢をどうして今日に限って見るのだろう?
…今回のお話は、語り手が紫陽くんから私、雛雪へと移ります。
朝早くに目が覚めたので、私は軽くシャワーを浴びてから、朝食を兼ねてお弁当作りをする。用意するお弁当は二つ、私の分と…相方の紫陽くんの分。今の私にとって彼は相方以上に大切な人。まだ、彼は気付いてないかもしれない。私のこの気持ちを。