灰絡

□十字架と枷
1ページ/2ページ


世の中には、
手に入らない
モノがある。

そして、手の中から
こぼれ落ちてしまう
そんなモノもある。


それが、こんなにクルシイと
それが、こんなにツライと
誰が知り得ただろうか。



君が微笑む相手は僕じゃない。
僕にも君はわらってくれるけど
それは、微笑みとはいわない。
それは、滑稽なモノとか風刺画
そんなモノをみたときの笑い。
オカシナモノを見たときの笑み



欲しいのは
見たいのは
微笑む姿。

でも、君には愛する人がいる
その人にしか君の微笑む姿は
見られない。


だって
微笑みはシアワセの象徴だから。
好きな人といる時が一番シアワセ
わかっているさ。わかっている。


でも、微かに密かに思ってしまう
僕との時が君のシアワセになれば
そう昔みたいに。あの頃みたいに


君がシアワセでいてくれればいい
そんなの、キレイゴト。
でも、最近ホントにおもうんだ。


君がシアワセになってくれれば
ナンデモイイ


え?僕がオトナだって?
いいや、それはちがう


そうに思うことで
いや
そうに思わないと
君を諦められない
僕のエゴだよ。


あぁ、君が僕に笑い顔さえも
向けなければ
僕に冷たくあたってくれれば
僕はこんな思いもしないのか


君の笑い顔を見ると
再び君の微笑みを見れると
再び僕に微笑んでくれると
そんな淡い期待をしてしまうから


君の微笑みは十字架
僕の罪に対しての枷


犯した罪を忘れぬように
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ