黒絡

□露天
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「露天風呂だ〜」


「おい、山崎、露天風呂でミントンすんのやめろ」


「その前に土方さん、露天風呂でタバコ吸うの止めてくだせェ」


「って、オィ!!!!お前は露天風呂で俺に湯かけんのやめろォォォ!!タバコが湿気るゥゥ!!!」


「お前らは風呂も静かにはいれねーのか。まったく、ほら、猿だって静かに風呂入ってるぞ?」


「あ、あれ、局長じゃなかったんですか?」


「山崎ィ!!それ言って良いのはお妙さぁぁぁんだけなんだ!!局長命令ィ!!切腹ゥ!!」


「そ、そんなぁ〜」


「「………うるせぇ」」




とある日のとある露天風呂


久々の休みを温泉でのんびりしようということで山奥の秘湯を訪れた真選組一行。




のんびり――――
ボケ、ボケ、ボケで成り立っているところにのんびりという言葉はない

特に土方には

―――――――――

「はぁ〜〜〜やっとのんびりはいれら……」
真夜中の露天に響く低音ボイス
日々ツッコミ疲れた体を湯の中に浸す


「いい湯だぜ……やっぱ風呂は静かに入らねーとな…」


心地よさに思わず漏れる独り言

「独り言言うなんてオヤジくせぇですぜィ??」


露天ながら多少響く声

―この声は―




「なんだ、おめぇも来たのか―てっきり寝てっかと――――」


「隣に寝てた奴がいなくなって気づかねーほどウスノロじゃねぇでさァ……」


湯煙に怪しく浮かぶ沖田が綺麗でついつい目で追ってしまう。



「そういえばよォ、昔―――――」


昔の話、付き合い始めた頃の話
湯船につかりながら何分話していただろう
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