黒絡
□important thing
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「あ〜、聞いてくだせぇ」
乱暴に襖を開けながら沖田は土方にいった
-あぁ?どうした-
いつも返ってくる言葉を期待した。
しかし、かえってきたのは
「ちょいまて…今忙しい」
あまりに冷たい一言。
-なにかわからないが、凄く腹がたつ。-
「少しくれぇ聞いてくれてもいいじゃねえですかィ!」
いつもこの人は俺のわがままを聞いてくれる。
そんな甘えがあった。
「だから、ちょいまて!近藤さんから頼まれた仕事があんだ」
強い口調
鋭い眼光
何かがぶつかったような衝撃が走った。
自分のわがままと知っていても、無性にムカつく
「もういいでさぁっ」
ピシャッという音を立てて襖がしまった
-チッ-
書類を書く手がとまった
「くそ、後味わりぃ」
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