銀魂フどりぃむフ

□真選組防攻部外表戦女隊長
1ページ/5ページ

「銀ちゃん!洞爺湖の木刀注文するアルか?」
「おー頼むわ、この前さァ〜カレーこぼしちゃってよ」

「あなたも洞爺湖の木刀を使用しているのか?」「まぁな ってあんた誰だ?」
「すまない、申し遅れた名を総架という」
「あなたもってことはあんたもこの木刀使ってるのか?」
「あぁ 」


市中見廻りの最中、偶然洞爺湖の木刀の話を耳にして思わず声をかけたのだった。


「銀ちゃんこのベッピンさん誰アルか!」
「銀さん!いくらモテないからってナンパなんてェェェ!」

「ちげェェェ!!!!」
「勘違いするな、ナンパなど軟弱なものに揺らぐほど弱い精神の持ち主ではない」


「なんかスンマセンでした」
「くだらねぇ事いってねぇでとっとと万事屋帰るぞ」

「は〜い」


「万事屋?!それはなんでも払うものを払えばしてくれるというものか!」
「そうアル」

「少し相談があるのだが…」





「狭いとこだけどまぁゆっくりしてけや」
「ありがとう」

総架は万事屋にやってきた。

ここなら


改善してくれるかもしれない…
そう思ったから

「えーっとじゃあ歳と職業教えてくれる?」

「歳は十六、仕事は真選組の防攻武で働かせてもらっている」

『真選組ィィィィ?!』

「じゃあアンタ!もしかして新聞やニュースで噂されてた女か」

「女が真選組にいて悪かったな」
ムッとして銀時を睨んだ。

「すんません」

「で、総架さん相談とはなんですか?あ ちなみに僕は志村新八と言います。」
「私は神楽ネ!仲良くするヨロシ」
「俺ァ坂田銀時だ」

「よろしく」
柔らかい表情で微笑んだ。

「…万事屋には総架ちゃんみたいなきれいなお姉さんが必要ネ!ってことで銀ちゃんと結婚してあげてほしいアル」
「何の話してんだお前はァァ!」


「相談というのはだな…

男に触れるようになりたいと思ておるんだ」

「要するに男が苦手なんだな」
そういってから銀時は総架の手を強く握った。


「…っ!」

男が苦手


これは 九兵衛みたいに触れたら投げられる
とかだと思った。
しかし総架は

俺が手を触れた瞬間から

真っ青になりながら小刻みに小さく震えていた。
「お前…俺には男が苦手というより

怖がっているようにしかみえねぇ」

「…その言葉に間違いは無い…」



「何があった?言ってみろや、なんでもやるのが万事屋よ。」

「情けない話、聞いてくれるか?」



それから私は

あの過去を
すべて話した。




「総架さん…そんな事があったんですね」

「大丈夫さ」
銀時は強く言った。


「周りを見て見ろ、男はそんなやつばっかりじゃねェ、目ェ開けてみろ、光が見えるだろ?」

「光…」

「そうだ思い出せ、真選組のやつらお前をどんな目で見てた?」

そう…だった


彼等はいつだって

温かい目で


私を見ていてくれた。


「まだ 怖いか?」
銀時はまた総架に触れた。

ゆっくり首を横に降って「いや、もう大丈夫だ



ありがとう」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ