銀魂フどりぃむフ
□真選組防攻部外表戦女隊長
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「銀ちゃん!洞爺湖の木刀注文するアルか?」
「おー頼むわ、この前さァ〜カレーこぼしちゃってよ」
「あなたも洞爺湖の木刀を使用しているのか?」「まぁな ってあんた誰だ?」
「すまない、申し遅れた名を総架という」
「あなたもってことはあんたもこの木刀使ってるのか?」
「あぁ 」
市中見廻りの最中、偶然洞爺湖の木刀の話を耳にして思わず声をかけたのだった。
「銀ちゃんこのベッピンさん誰アルか!」
「銀さん!いくらモテないからってナンパなんてェェェ!」
「ちげェェェ!!!!」
「勘違いするな、ナンパなど軟弱なものに揺らぐほど弱い精神の持ち主ではない」
「なんかスンマセンでした」
「くだらねぇ事いってねぇでとっとと万事屋帰るぞ」
「は〜い」
「万事屋?!それはなんでも払うものを払えばしてくれるというものか!」
「そうアル」
「少し相談があるのだが…」
「狭いとこだけどまぁゆっくりしてけや」
「ありがとう」
総架は万事屋にやってきた。
ここなら
改善してくれるかもしれない…
そう思ったから
「えーっとじゃあ歳と職業教えてくれる?」
「歳は十六、仕事は真選組の防攻武で働かせてもらっている」
『真選組ィィィィ?!』
「じゃあアンタ!もしかして新聞やニュースで噂されてた女か」
「女が真選組にいて悪かったな」
ムッとして銀時を睨んだ。
「すんません」
「で、総架さん相談とはなんですか?あ ちなみに僕は志村新八と言います。」
「私は神楽ネ!仲良くするヨロシ」
「俺ァ坂田銀時だ」
「よろしく」
柔らかい表情で微笑んだ。
「…万事屋には総架ちゃんみたいなきれいなお姉さんが必要ネ!ってことで銀ちゃんと結婚してあげてほしいアル」
「何の話してんだお前はァァ!」
「相談というのはだな…
男に触れるようになりたいと思ておるんだ」
「要するに男が苦手なんだな」
そういってから銀時は総架の手を強く握った。
「…っ!」
男が苦手
これは 九兵衛みたいに触れたら投げられる
とかだと思った。
しかし総架は
俺が手を触れた瞬間から
真っ青になりながら小刻みに小さく震えていた。
「お前…俺には男が苦手というより
怖がっているようにしかみえねぇ」
「…その言葉に間違いは無い…」
「何があった?言ってみろや、なんでもやるのが万事屋よ。」
「情けない話、聞いてくれるか?」
それから私は
あの過去を
すべて話した。
「総架さん…そんな事があったんですね」
「大丈夫さ」
銀時は強く言った。
「周りを見て見ろ、男はそんなやつばっかりじゃねェ、目ェ開けてみろ、光が見えるだろ?」
「光…」
「そうだ思い出せ、真選組のやつらお前をどんな目で見てた?」
そう…だった
彼等はいつだって
温かい目で
私を見ていてくれた。
「まだ 怖いか?」
銀時はまた総架に触れた。
ゆっくり首を横に降って「いや、もう大丈夫だ
ありがとう」