銀魂フどりぃむフ
□真選組防攻武外表戦女隊長
2ページ/5ページ
「まぁだいたいいつもこのルートで回ればいい」
「分かった」
一通り見回りを終えた2人はとりあえず屯所へ戻ろうと足を運んだ。
その時
「誰かぁ!助けてぇ」
そこにはだらしなく着物を着崩した女が立っていた。
…そして
道路にはまだ一歳に為ったか分からないほどの幼い赤ん坊がいたのだ。
「あのぉ!お願いします!アレ私の子なんですぅ!彼氏と夢中で話してたらぁいつの間にかあんなとこに居てぇ」
「あんた自分の子をなんだとおもってるだ!」
土方は女に怒鳴りつける。
だが今は説教なんてどうでもよい!ただあの尊い命を守るだけ!
総架は考えるより先に体が動いていた。
「あああああ!」
キキー!
……
間一髪まさに九死に一生スペシャル
赤ん坊を抱えた総架の横ほんの数センチを大型トラックが通り過ぎた。
「総架ァァア!」
ものすごい形相で土方が寄って来た。
「大丈夫か!?怪我は無いか?!」
「よかった…赤ん坊…よかった」
俺の心配など頭に入って居ない様子。
そして視線は女へと移され
「お前ッ!今何が起きたか分かってんのか?!」
俺は自分の子と総架の命を危険に晒したこの女に異様に腹が立った。
「うっ…ごめんなさい!!本当に…真選組の方も弓美絵も!」
「もうよいではないか?土方殿、無事に赤子が親元に帰れただけでも満足ではないか」
「…」
無愛想に黙る女
「どんな親でも幼い子供には親が必要だろう」
「ありがとうございます」女は一礼すると大切そうに赤ん坊を抱え走って行った。
「家族…か」
私にもそんな愛しい家族がいた…
でも 過去の影は…簡単になんか
消えない。