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□キミの名前
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「・・何ヵありました?」

不覚にもその質問にビクッと反応してしまった

「どうしたんです?」

「べつに何もないよ」

「何で名前呼んでくれないんですヵ?」

六道を見ると悲しそうに微笑んでいる。

その表情にズキンと心が痛んだ。

「・・・キミの名前を呼びたくない」

「・・"骸"をですヵ?」

僕ゎ軽く頷いた。

死を意味する名前なんて呼びたくない。

「・・すいません・・でも、骸ゎ僕を表すものなんです。」

六道ゎやっぱり悲しそうに微笑んでいる。

「キミゎ悲しそうに笑うよね。それ嫌だ。」

悲しいなら笑わなくていいじゃない。

「好きな人に名前呼んでもらえないんですょ?誰だって落ち込みます」

六道ゎ若干すねながら言い返してきた。

そういう意味じゃないのに。

「・・・わかった」

「はィ?」

六道ゎキョトンとしている。

「キミが笑ってくれるなら・・・」

「・・ぇ・・」

顔が熱くなる。でも構わず僕ゎ続けた。

「キミを呼ぶよ?骸」

真っ直ぐ骸を見た。

吹っ切れた気持ち、心がやっと晴れた。

口ヵら自然と笑みがこぼれた。



キミが笑ってくれるなら

僕の叶えられることなら

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