捧げ物

□安らぎ(神ミラ)
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【安らぎ】

スープに浸したパンはホクホクと温かく。
本当は蕎麦が食べたかったのだけれど、まあ良いかと思って口を開けた。
白く細い指が、それを運ぶ。

「美味しいかしら?」

まずまずだ、と答えた筈の言葉は、猫の鳴き声へと変わり。

最初こそ当惑したものの、今の状況を思えば、折角だから満喫してみるも良かろうと。

彼女に積極性を望むのは無理な話で。
かといって、自分から求めるなどといった気恥ずかしい真似が出来る訳も無く。

だから、常ならば有り得ないのだ。
彼女に膝枕されつつ、食物を手づから口に運んで貰う、などといった、この現状は。

「それにしても、神田君は何処に行っちゃったのかしら?」

此処に居るぞ、と答えれば、また猫の声に変わる。

室長曰く、効き目は一日。

寂しい想いをさせるのは、心苦しいのだけれど…悪いが、それくらいは我慢してくれ。
そう言う代わりに彼女の胸に身体を擦り寄せれば、ミランダはくすぐったそうに笑った。

Fin.


神田さん猫化。。
元となったイラストが気になる方は、是非ともモモコ様の『すも』様へ☆
素敵な神ミラ絵が沢山なのです///

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