花に集う蝶々が春の訪れを知らせる。


柔らかな日差しがとても気持ち良いある昼下がり、僕は最近新しく仲間に加わったココドラと一緒に外を歩いていた。
こうして散歩するのは初めてだからか、ココドラはウキウキしながらどんどん歩いて行く。
僕はそんなココドラに、あまり遠くへ行っちゃダメだよ、と忠告して道端に咲く花を眺めながら訪れた春を満喫していると、近くの広場にふと目が向いた。
そこには、小さな子供達に囲まれて座り込む一人の女性がいた。

子供に話しかけられると嬉しそうに笑いながら応える彼女の周りは、そこだけこの世界から切り離された場所だと錯覚してしまう程輝いて見える。


笑顔で子供達と話す彼女の優しい表情が脳裏に焼き付いて離れない。
まるで何かに縛り付けられたように、僕はその場から動く事が出来なくなった。


あんなに綺麗な笑顔は生まれて初めて見た・・・。

僕は夢現でその光景を眺めていると、ズボンを小さく引っ張られるような感覚でようやく現実に戻った。
足元を見ると、先に歩いて行った筈のココドラが僕のズボンを引っ張り不思議そうに見上げていた。

「ごめんね、ココドラ。散歩の途中だったね」

そう言って頭を撫でてやると、ココドラはきゅうと鳴き、再び歩き始めた。
僕もココドラに続くように一歩一歩地にしっかりと足を付け、あの笑顔を思い浮かべながら歩き出す。



春を追う

(僕の歩んだ軌跡が)(いつか君に届きますように)



*END*
--------------------

意味不明になっちゃった・・・orz



レスはmemoでします



[TOPへ]
[カスタマイズ]

©フォレストページ