記念
□300バンキリリク
1ページ/2ページ
今、自分の目の前にいる敵………
それは必ず倒さなければならない敵………
弟を殺めたこの敵を必ず………
「ハァ………ハァ………いい加減やられたらどうなんだ………」
額から流れる血を腕で拭う
俺の体には無数の傷跡………
「それはこっちのセリフなんだけどな………」
相手も俺が傷つけ血が流れる頬を拭っている
息を整えると互いに武器を構え直す
そして、どちらともなく相手に突っ込んでいく
激しくぶつかり合う武器と武器
響き渡る怒声
ひるがえり続ける青と紫
降り止まない雨、止めどなく流れ続ける紅い雫
互いの瞳には憎しみの炎が宿り、その炎は相手を殺すまで消えることはないだろう
被害者は誰なのか
加害者は誰なのか