記念
□800バンキリリク
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追い詰めた部屋の壁際
美しい獲物
俺の大切な…………ラファエロ…………
「レオ………お前………いきなり何だよ………」
あぁ、なんでこんなにも美しいのだろう
俺は彼の存在を確かめるように
大切なものに触れるかのように
そっと彼の頬に手をやる
「おいレオ、今日のお前本当におかしいぞ…………?」
「おかしくなんかないさラファエロ………俺はただ…………」
彼の首に絡みつく彼と違う色をした指先
浮き上がっていく彼の体
食い込んでも離さない…………
絶対に…………
「がぁ…………!?レオ…………ナル…………ド…………お前……………」
あぁ、俺は"最後"まで………いや………"最期"までお前の事を抱きしめていよう
その悲鳴すら、俺の中では最高の歌声なのだから
さぁ、もっと聞かせてくれ………
その美しいお前の歌声を………
更に締められていく首
お前が俺から逃げていかぬよう
そう、俺はただ欲しかったんだ…………
お前と俺が愛し合った印
永遠に消えることのない
お前と俺が愛し合った
永久の
傷跡を…………