記念

□1000バンキリリク
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何時からだ、こんなに息苦しくなったのは…………。
何時からだ、アイツの…………ドナテロの事で頭がいっぱいになっちまったのは………。





最初はなんでもなかった。
ただ、ドナテロが俺の為にバイクを作ってくれた。
ただ嬉しかっただけだった…………。
嬉しくて、俺が礼を言ったときのあの笑顔…………たぶんそこからが始まりだ。





段々とアイツばかりを見るようになった。俺はそれが嫌で先生やレオの言うことを無視して夜な夜な街をバイクで走りまくった。
走っている間はアイツの事を忘れられた。でも、我が家に帰れば顔を合わせる事になる。だから出来るだけ長くアイツを
忘れられるように遅く帰った。





家に帰ればレオが俺を注意する。それでいつも通りに出来ると思ってた。
でも違った。アイツは俺が遅くなれば、ずっと起きて待っていた。アイツは俺がへましてバイクを傷つけたのに俺の心配をした。
俺はアイツが心配する顔が見るのが嫌で、夜に出歩く事も減っていった。





そうして初めて知った。
俺はアイツが…………ドナテロの事を好きになっちまったのだと…………。
それからの俺は気がつくとドナテロを凝視するようになっていた。
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