奏でる謌

□†人魚†
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刺さった棘の数
数えながら抜いてゆこう

微か痛む傷は
心の奥の誰かのせい

その悲しみが
貴方を優しく包んだら
共に深い海へと逝こう

蒼く染めた指先で
映した面影は
今はもう
泡のようで

消えてくあたしの事
少しでいい
留めておいて

貴方を想った
声も体も全部
醒める事無い眠りにつく
もうどうしようもない
どうしようもないの


二度と元には戻れない
貴方の優しさにも
触れられない
神様
あたしは何を望んで
此処にこうしてた?

願いも枯れた
泡のように


静かな水音に揺れて
貴方を想う夢を視た

もうどうしようもないってゆうのに


いつかあたしが
未来を描く事が
出来るなら
貴方と居たいよ

でももうどうしようもない

全て消えた

泡にはじけて










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