コードギアス

□空回り
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「ああいうのタイプなんだ。」

ジノは、紅蓮のパイロットを見て、そう言っていたはずだ。
なのに、なぜ彼は、いつも私にかまってくるのだろうか?
正直、邪魔だ。

そのうえ、私にかまってこなくても邪魔な時があるから、厄介なんだ、あのうっとうしい金髪三つ編み男は。

私にかまってこなくても邪魔な時、それは、私やジノがアッシュフォード学園にいる時だ。

私は、学園の生徒、ルルーシュ・ランペルージが写真のルルーシュと何か関係があるのかを知りたい……。
だから、私はルルーシュに接触しようとしている。


そして、ようやくルルーシュに近づけたと思ったら、いつもジノが来るのだ。
やれ賭けチェスに連れていけだとか、やれ庶民の食べ物が食べたいだとかをルルーシュに言いに。
おかげで、ルルーシュには、いつも話をはぐらかされている。


まったくなんなのだろうか、あのうっとうしい金髪三つ編み男は。

私の邪魔をするのが好きなのだろうか?
もしそうなら、今度、黒の騎士団と戦いになった時に、シュタルケハドロン砲でワザと撃ち落としてやろう。

まあしないけど。


政庁の中に用意されている自分の部屋で、私がそんなことを考えていた時だった。


「アーニャ〜♪」


あの金髪三つ編み男の声が部屋の外からしてきたのは。


またか、と思いながら私はため息をついた。

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