コードギアス

□だから、知りたい、彼を
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私はルルーシュに興味がある。

写真のルルーシュはもちろん、目の前でジノと口論しているルルーシュもだ。

私のケータイにあった写真のルルーシュは、捨てられた皇子だという。

では、目の前にいるルルーシュは何者なのだろう。

捨てられた皇子と同じ人物?
ただの生徒会会長の学生?

分からない、彼は謎だらけだ。

何故、彼のいるこの学園は機密情報局の管理下なのだろうか。

何故、この間、彼は二人いたのだろうか。

ホントに謎だらけ……。

だからこそ興味深い。
だからこそ知りたい、彼を。

そのためには、彼に近づく事が必要不可欠。



そう思った私はジノと口論しているルルーシュのもとへ向かう。

どうせ口論の原因はジノの一方的な要求のせいなのだから、たいしたことはない。
そして、私はジノとルルーシュの間に立った。

シャーリーとリヴァル、ロロは不思議そうに私を見ている。


ジノが何か言いたそうだったが、その前に私は、ルルーシュの頬にキスをした。

その途端、一気にみんなの動きが止まった。

ルルーシュは、ただ慌てているようだった。
少ししてから正気に戻ったルルーシュは、ゆっくりと目の前にいる私を見て、

「あ、アーニャ、なんだい、今のは。」

と、一言だけ言葉を発した。

「親愛の証。」

ホントは違う。
私の欲しいものの証。
ルルーシュが私は欲しい。
興味があるから。
彼に恋という感情を、私はたぶん抱いているから。

だから、知りたいんだ、彼を。

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