ソウルイーター
□ジュースじゃなくて
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マカと俺のアパートで、最近なにかと物騒なことが続いていたから気晴らしにパーティを開いた。
そこまでは良かったんだ。
ブレアが出してきたジュースとやらをみんなが飲まなければ。
俺は、ちょうどその時トイレにいたから酔わなかった。
そう、つまりブレアが出したのはジュースじゃなくてお酒だったんだ。
危うくcoolな男がただの酔っぱらいになるところだったぜ。
俺がそんなことを考えていた時だった。
いきなりマカが抱きついてきたのは。
せっかく酔っぱらいにはならずにすんだのに、好きな女の子に抱きつかれ取り乱した俺はまだまだcoolな男じゃないということなのだろうか?
「マ、マカ、離れて、く、くれお願いだから!」
そんな俺の叫びにマカはトロンとした目をしながら、
「ひゃだ、むぉっとこうひていたいよぉ。
ソウルが好きだから〜。」
と言ってきた。
え、マジで?
ってことは両思いなのか、俺とマカ。
俺は嬉しかった。
告白がマカからで、しかも酔っぱらった勢いというのが少し残念だったけど。
俺がそういう風に喜びを感じていた時だった。
「ソウルもだけど、ここにひるみんにゃ大好きー♪」
マカがこう言ったのは。
あー、つかの間の喜びをありがとう、酔っぱらったマカ(泣)。
灰になりかけた俺だったが、あることに気がついた。
マカだけでなく、キッドやブラック☆スター達も酔っぱらっているのではないかと。
それとブレアがいないことも。
抱きついたままだったマカはいつの間にか寝ている。
俺はマカをソファーに寝かせて、さっきまでマカのことでいっぱいだったから、視界に入っても気にならなかったキッド達の方を見た。
見たことのない光景がそこにあった。