ソウルイーター

□どうすれば
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俺は今、マカと2人っきりで歩いている。


今までは、せっかくマカと2人っきりになれても失敗ばっかりだったが、今回は強い味方が俺にはあるのだ。
この前、本屋で見つけたこの『長男とばかり接して、長女との接し方が分からない父親の為の本』が俺にはあるのだ……って、俺に長男いねーよ。
長女との接し方が分からないのところしか目に入ってなかった……。
なぜ、買う前に気づかないんだ、俺は(泣)。


いや、まだだ。
俺には、まだ策はある。
それは……映画のチケットだ。
その映画は、大人気恋愛小説の映画化という事で今話題の映画だ。

読書家のマカのことだ、原作の本も読んでいることだろう。

これなら、マカも一緒に見てくれるはず。
そして、マカを映画に誘えば、気まずい雰囲気にはならないだろう。
それどころか、映画を見終わった後、俺とマカは映画の話で盛り上がるはずだ。
ふっふっふっ、なんという見事な策だろうか。

今日の俺は、マカとの二人っきりの絶好の機会を無駄にはしないぜ。

ああそれと、さっきの本も帰ったら一応読んどこ、何かマカとの接し方の良いヒントがあるかもしれないしな。

さてと、そんなことよりマカを映画に誘うか。

「なあ、マ、マカ、映画を見に行かないか?
チ、チケットがあるんだ。」

「別に……、いいけど?」

こうして俺とマカは映画を見に行く事になった。

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