コードギアス

□一緒に…その後
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姉さんの記憶が戻ってからだいぶたったある日だった。

姉さんがある質問をしてきたのは。

「そういえば、ロロ、ひとつ聞きたいんだけどいいかい?」

「いいよ、何?」

「いいよ」と言ってはいけなかったと、言った後に思った。
嫌な予感がしたから。
だけど、まさか姉さんがあの時の事を言ってくるとは思わなかった。

「記憶が戻る前に、私がお前と一緒にお風呂に入ろうとした時、なんでお前は一緒に入らなかったんだ?」

姉さん、そんな前のことをなぜ覚えているんですか?
僕でさえも忘れかけていたのに……。
というか、皇帝のギアスは解けたと同時に、植えつけられた記憶はほとんど消えるって聞いていたんですが……。

「な、なんで覚えているの、姉さん。」

「カルタゴと言ったか?
そいつの記録に書いてあったからな。
で、どうしてなんだ?」

カルタゴ?誰だっけ?ああ、バベルタワーでの作戦の現場指揮官か。

カルタゴめ、よけいな事を!!

聞いてくる姉さんの頬がほんのり赤い気がする…それは僕の気のせいなのだろうか?


「えっと、それは、その…なんていうか…」

「私に欲情したのか?
弟のくせに。」

姉さんはゼロの時のような笑みを浮かべてそう聞いてきました。
なんでしょうか、そんな姉さんもきれいで美しいと感じるのは、僕がシスコンということですか?
いや、血は繋がってないけど。

「姉さん、美しいからね、男だったらしょうがないでしょ。
それに、僕ちゃんと断ってたでしょ。」

開き直ってそう僕は言った。

そしたら姉さんは、ゼロの時のような笑みのままこう言ってきた。

「今から一緒に入るか、ロロ。」

「え、いや、何言ってるの、姉さん。」

僕はもちろん慌てた。

「冗談だよ、私も恥ずかしいからな、少しは。
でも、お前が私のために何かをしてくれたら一緒に入ってもいいかもな。」

そう言う姉さんは、恥じらいからかほのかに頬を赤くしながら笑っていた。

反則過ぎるぅぅ!!
さっきまでの、ゼロの時のような妖艶な笑みの後にソレは反則だよ、姉さん。

「じゃあ、お風呂先に入ってくるな、ロロ。
絶対に覗くなよ、覗いたらどうなるかは覚悟しておけ。」

そういう姉さんの顔は見事なまでの作り笑顔でした……。
その時、僕は姉さんに恐怖を感じました。

でも、やっぱり姉さんが大好きです、僕は!!


(完璧に落ちているな、ロロ。
フフフハハハハ、誰がボロ雑巾なんかと一緒に入るか。
まあ記憶が戻っていなかった時に、なんとか一緒に入ろうとしなかったのは、ほめてやってもいいがな。
でも、まあ言い訳しようと必死になっていたアイツは可愛かった…って、何を考えているんだ私は!!
アイツは、ロロは、ナナリーのいるべき場所を奪った偽者だぞ。
疲れているから、変な考えが浮かんだんだろう。
風呂から上がったらすぐに寝よう。
バカな考えをはやく忘れるためにも……)

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