コードギアス

□アナタにプリンを
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「あはww、なんでこんなところにぃ〜、アールストレイム卿。」

この男は理解不能だ、あのジノよりも。
私が政庁の内部にあるナイトメア格納庫に着いたと思った途端、この男から声をかけられた。
この理解しがたい男に。
だが、私はこの男に用事があったので、ちょうど良かった。

「アナタに聞きたい事がある、ロイド伯爵。」

「何ですかぁ〜、アールストレイム卿。」

いちいち小躍りする必要性が全然分からない。
まあいい、目的が果たせれば、それで。

「……プリンというお菓子の作り方を教えてほしい。
アナタなら詳しいとスザクに聞いた。」

そう聞く私を、ジロジロと覗き込むように見てくるのはやめてほしい。
この男の人を見る目は、何か機械を見ているような感じだから。

「プリンですかぁ〜、それなら僕、ふわぁぁ。」「料理のことなら私に聞いてください。」
ロイド伯爵の顔をおさえて、彼の補佐のセシルが割りこんできた。
正直、彼女に聞きたくはない……。
彼女の作る料理はかなり良く言っても、独創的だから。

「セ、セシルくんは向こうで紅蓮の改良していて。
お、お願いだから。」

どうやら、目の前の男も同じ考えのようだ。
セシルを、格納庫の奥へと追いやってくれた。

「あの〜、アールストレイム卿。
プリンの件ですがぁ、市販のプリンの素とか、そういうの買ってくれば、作り方とか書いてありますよぉ〜。
もっと詳しく知りたいなら、教えますけど。」

「いい、それで。」

プリンが作れれば、別に簡単なものでもそれでいい。


私はそう思い、用のなくなった格納庫から出て、すぐにそのプリンの素とやらを買いに向かった。

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何故アーニャはプリンが作りたいのか?
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