ソウルイーター

□俺の一世一代の挑戦?
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「なあ、マk」「うるさいっ、このバカ。いいところなの!!」

どごっ。
マカチョップをくらってしまった…Coolじゃねー。
だがこんなことで俺の一世一代の決心は揺るがないぜ!

「俺の話を聞け、マカ!」

マカの本を奪い、机に置く。
もちろんちゃんとしおりは挟んでいるぜ、俺は。

「ちょっとなにすんのよっ。
今、主人公の不器用な男の子がヒロインに告白するかの瀬戸際だったのに…。」

おっ、俺みたいじゃねーか、それ。
ちょうどいいタイミングだな。

「大事な話があるんだ、マカ。」

「何?はやく言ってよ、つづき読みたいし。」

そういうマカの目はデスサイズに向ける目に似ていた……。
くっ、今ならデスサイズの気持ちが分かるぜ。
だが、あんな女にだらしのねーヤツじゃねーからな、俺は。
俺は一途にマカを想ってるCoolな男だ!
よし、いくぞ。

「マカ、俺はお前の事が好きなんだ。」

言った、言ってやったぜ。

さあどうだ、マカ。


「ふーん、私もだけど?
パートナーなんだから嫌いな訳ないじゃない。
なにあたりまえの事言ってるのよ。
本読んでも良いよね、もう。」

へ?
いやいや、マカさん?
俺、今凄まじい勇気出して告白したんですけど…。

マカ、友達としての好きと勘違いしてる…。

鈍い、恋愛小説とか読んでるくせに鈍いよ、マカ(泣)。

終わった…、超・筆記試験の後ぐらい燃え尽きたぜ、俺は。




こうして俺の最初の告白は失敗に終わったのだった…。

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