ソウルイーター
□どうすれば
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なんということだ……。
調べていなかった、映画の内容を。
まさか、浮気性な父親のせいで、家庭が崩壊している女の子が主人公の話だったなんて……。
あれから、マカはいっこうに口を開いてくれない。
いつもより気まずい……。
クソ、どうすれば、どうすればいいんだ、俺は。
……そうだ、まだ俺にはあの手があるじゃないか。
マカのほしい本を買ってあげるという手が。
「マ、マカ、ほしい本はないか?」
「ないよ、別に。」
くっ、いつも以上に視線が冷たいな。
やはり、物で釣るなんて手は、今のマカには通用しないか。
「マカー、帰るぞー。」
どうすればいいんだ、ホントに。
どうすれば、ってアレ、マカがいない?
気づいたら俺は、ソウルと一緒に帰るマカの後姿を見ていた……。
心なしかマカの後姿はうれしそうだ。
しょうがない、俺は帰ってあの本を読むか……。
「アレ、先輩じゃないですか、どうしたんです、泣いてますけど。
ああ、マカの事ですか、また。」
マカには映画の後ずっと無視された挙句、シュタインと会うだなんて今日は厄日だ(泣)。
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後書きという謝罪