秘密の部屋

□状況
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「あ、ごめんなさい。」

僕は姉さんにそう言った。
姉さんは今、僕のギアスで体感時計が止まっているから意味はないのだけど。

「動き出せ。」

僕がギアスを解除したら、ロッカーの外から、ロッカーにぶつかる音や、ルルーシュ君が消えたと叫ぶ声がしてきた。

そして、僕は、学園を覆うほど広範囲でギアスを使ったせいか、激しく息切れをしていた。

「悪いな、ロロ。」

そんな僕を見ながら心配そうな顔をして姉さんが、そう言ってきた。
自分も、僕のギアスで体感時計が止まっている間に僕が頭をぶつけてしまったから、頭が痛いはずなのに。

「ううん、大丈夫。」

姉さんのためならこれぐらい全然大丈夫だよ、と僕は思った。

それにしても、いまだに外が騒がしいな。
僕が、ギアスを解除してからもう一分は経ったというのに。
これじゃあ、出るに出られないじゃないか…。
ってちょっと待てよ、ということは、姉さんとロッカーに入ったままでいなきゃいけないということだよね。

男装しているとはいえ、ロッカーという狭い空間で、姉さんと二人っきり……。
イケナイ感じがすごくするんですが。

そんな事を意識した途端に、姉さんの髪からシャンプーのいい匂いが……。


この状況ヤバイ、ヤバイよ。
僕の理性というものをフルに作動させないと!!
取り返しのつかないことをしてしまうよ、姉さんに。


そんな事を僕が悶々と考えている内に、いつの間にか姉さんはいなくなっていました……。

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