love
□究極の愛の言葉
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例えば、その翡翠のような美しい輝きを放つ瞳だとか。
例えば、その夜の海のような柔らかく艶やかな藍の髪だとか。
例えば、その白く滑らかな陶器のような肌だとか。
例えば、不器用で繊細なその性格だとか…。
恋人の好きなところなんて、挙げだしたらきりがない。
だって当然だろう?
他の誰よりも何よりも、俺は奴を一等愛しているのだから。
…それなのに、
それなのに―――…っ!
「――おいアスランッ!貴様……本当に俺のことを愛しているのか!?」
「………はぁ?」
**究極の愛の言葉**
「――なんだよイザーク急に……どこかに頭でもぶつけたのか?」
「なんだと貴様ー!?それは一体どういう意味だ!!」
艦の通路で見付けた藍色を呼び止め、先の質問を投げかければ……返されたのは、なんとも可愛いげの無い返事と、その表情。
俺は自身の苛立ちを隠すことなく、そんな態度を向ける恋人――アスランへと向かって、ズカズカと歩みを進める。
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