小説
□にゃん
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ガサゴソと物音がした。その事に意識が覚醒してきて目を覚ます。膝の上に居たレインはもう居なかった。その代わりに水色のハロが置かれていた
「……」
多分アスランの仕業だろう。奴は奴なりにレインに気に入られるように努力をしている。レインの為に小さなハロを作ってオモチャにしたり、それに飽きだしたら今度は小さなトリィを作り出したり(正直、トリィを見ると俺はイライラする)
こんな事になるなら飼わなければ良かったのでは無いのか
俺は水色のハロを掴んで、奴の部屋に向かう。ノックもせずに扉を開ければ、レインが一番に飛び出してきた
―――ちりん、
「……あ?」
聞き慣れない音に足元を見てみると、レインの若葉色の瞳が俺を見上げている。そして首には赤い物が
「…可愛いだろ?」
アスランがひょっこりと顔を出した。その表情はどことなく達成感に満ちていた
「首輪、作ってみた」
レインを目の高さまで抱き上げてみれば、赤い首輪が着けられていた。そして小さな水色のハロのプレートと鈴がぶら下がっている