小説
□知らぬが仏
1ページ/7ページ
・ディアッカ目線
「くっそ――――――――――!!!!!」
ガシャーンと音を立てて部屋の中を荒らす俺の同室の片割れ
あぁ…あのグラスお気に入りだったのにな…絶対あれで酒飲んだら美味かっただろうに…
ホロリと涙が落ちそうになった
「じゃあ勝負、止めちまえばいいのに」
「うるさあぁ―――いっ!!」
ガシャーン…ベリ―バリバリ
あぁ…新人アイドルのポスターまでも奴の餌食に……
「だいたいっ、俺のこの気持ちが分かるわけないだろうがっ!!貴様なんかにっ」
「はいはい…」
「毎回毎回負けても負け続けてもっ!!この気持ちは覆すことは無いっ!!」
「あぁね…」
「貴様…俺の話を聞いてるかぁ?」
「まぁ…そりゃ」