小説
□新たな争い
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「変なやつだな」
真っ赤になったシンを見てクスクスと少女みたいに笑うアスラン
―きゅん―
「??!」
アスランの表情にシンの胸がときめいた
――コンディションレッド発令!!シン・アスカは直ちにアスラン・ザラに告白しなさい!!――
「了解っ!!」
ビシっと敬礼し何故か“了解”と口走ったシンに不審の目を向けるアスラン
「アスランっ!!」
「なっなんだ?」
シンは力強くアスランの両肩を掴み大きく息を吸い込むと
「俺を男にして下さいっ!!」
一気にシンなりの告白をした
「…?別にいいけど?」
軽く不思議そうにアスランは首を傾げた
「いいんですかっ!!」
ギリギリと肩に力が加わっていくたびにアスランは少し眉間に皺を寄せる
「いいから、そんなに焦るなよ…」
「じっ…じゃ遠慮なく」
長年のも間ずっと見ているだけだったシンに急に春が訪れた
時には甘え、時には反抗し、時にはイタズラし、時には―…
とまぁ彼なりの努力は虚しくアスランの前では全て空回りになり、いつしかアスランは脱走していた
大戦終了後に迎えに来てくれたのは嬉しかったが気がつけばアスランの姿はなかった…
……長かった
ホロリと涙が落ちるのをこらえアスランの唇を自分のそれを重ねようと―…
フワっ……