小説

□自由を破り裂いて
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多分ここは地下にあるのだろう
部屋の空気がヒンヤリしている



ギィ…と重々しく扉が開きイザークが入ってきた

「よく眠れたか?」

「あぁ」

正直眠れてないのだけれど適当に相槌をうった

「俺をいつ出してくれるんだ?」

「何を寝ぼけている。貴様の部屋はここだぞ」

イザークはアスランの髪の束を手にとると愛おしそうに唇を寄せた
それを嫌そうに顔を背ける
イザークの手から藍色の髪がすり抜けていく

「何が不満なんだ?」

「…全部」

「全部とは分かりにくい表現だな」

笑いながら今度は頭を撫でるイザーク

「外に出してくれ」



「駄目だ。貴様は逃げるだろう…?」



頭から頬に手が移る

「逃げるって…」

「前はプラントから逃げ、やっと帰ってきたかと思えば次はオーブに逃げる。だからこうしないと…オーブなんかに貴様をやらない。あんな所に…」
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