小説
□非日常的な日常生活
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「お前…まだアスランに…」
「もう一発くらいたいか?」
少し痺れた拳を見つめ呟くと、すみませんと震えた声が聞こえた
―――15時56分
今だに連絡が来ない
本当に忘れているのか…
それとも何か危険な状態に陥っているんじゃ…
俺は机の前で頭を抱え込んでいた
さっきから考えがループしている
連絡するべきかしないべきか
「えぇいっ!!待ってられん!!」
俺は通信機に手を伸ばすと同時に通信が入ってきた
開くとオーブからだ
そして遅れて画面には俺の悩みの元凶であるアスランが映った
「やぁイザーク、今日帰りが遅くなりそうなんだ。だから、先にご飯食べて寝ていてくれ」
「そ…それだけ、か?」
「うん?…あ、キラが呼んでるから。じゃ」
プツリと画面が暗くなる
わなわなと握り込んだ拳が震え出す