小説
□逃げ惑う愛の行方
2ページ/5ページ
嫌な予感がしたイザークは、すかさずアスランの後を追う
後ろからはディアッカの悲鳴が聞こえたが無視をした
数分もしないうちに赤の制服が見えてきた
「アスラン!!」
「っ…イザーク!」
息を弾ませながら隣まで追いつくイザークにアスランは焦った
「後ろの、大群は…」
「知らん。その前に何だ、この状況は」
「何か隊長がっ…」
目の前に現れた隊員二人
「アスラン・ザラ!!」
興奮したように飛び付いてくるのをあっさりと交わし、それぞれの鳩尾に一発いれた
はぁ…と息をつく暇もなく後ろから騒ぎ声がしてきた
「アスラン・ザラ!是非、我がものに」
「いいや俺だっ!!」
「仕留めてやるぞ!!」
ただならぬ言葉にイザークはアスランを抱えるとすぐ横にあった自分の部屋に入った
「実は隊長が俺と他の隊員を呼び出して…」
ベッドに腰掛けてうなだれるアスラン