小説
□逃げ惑う愛の行方
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「アスランは?」
ここは食堂
が、気味が悪いほど人がいない
と言うか、イザークとディアッカ、ニコルしかいない
「そう言えば隊長の所に行きましたよ」
ニコルは目の前にあるハンバーグを細かく切り分けながらイザークに言う
「あんな変態の所なんぞ行きおって…」
「でも隊長だしな〜」
タッタッタッ…
三人しかいない食堂に足音が響く
「?」
口いっぱい頬張りながら入り口を見るニコルは音源であるアスランを引き止める
「アフラン!!」
「ニコル行儀が悪いぞ」
すかさずイザークが叱る
が、そんな彼らを見向きもせず走り去っていった
「忙しそうだな」
その姿を横目に見、ディアッカはお茶を優雅にすする
しかし、それは直ぐ目の前にいるニコルへと噴き出してしまった
アスランが走り去った食堂の入り口には緑の軍服の隊員が入ってきた
それも、うじゃうじゃと