小説
□もしも
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もしも…デスティニープランが実行されそうになったら
* * * * *
「遺伝子によって決まる…」
シンは議長が写った画面を見つめながら呟いた
「あぁ、新しく平和な世界を作る為に」
レイもシンと同じく画面を見つめていた
「じゃあ…婚姻も…」
『どうしたかね?』
と議長は薄ら笑みを浮かべてシンの言葉を聞いた
「婚姻統制も…でありますか!?」
『ふむ…そうなるだろうね』
「ならっ!!」
考えながら議長が答えるとシンは食いつくように画面に縋った
「アスランと俺の遺伝子が合うかやって下さい!!」
「シン…!?」
レイはシンの台詞に驚愕する
ここで奴の名が出るとは…
『アスランの遺伝子に合うのはラクス・クラインだな』
「調べるの早っ!!」
「そっ…そんなあぁ!!」
半泣きのシンは別の通信機に手を伸ばし何処かへ開いた
そしてそこにはアスランが写っていた
「アスラン〜なんで俺の遺伝子に合ってくれないんすか〜」
『いきなり通信してきて何を言ってんだ』
いや突っ込むとこ違うだろとレイは心の中でアスランに突っ込んだ
「うわあぁん!!俺アスランと結婚出来ないならプラン反対だあぁ!!」
泣きながらシンはどこかへ走っていった
『ちょ…シン?!』
「…すみません。失礼しました」
レイは困惑するアスランに謝って通信を切った
そして議長との通信も切った
「……この先の未来が心配だ…」
この事で少しだけテロメアが短くなった気がしたレイだった